Learn from Experience & Letter
経験者から学ぶ&交換留学派遣生からの便り

菅生 陽南子

マレーシア

留学という素晴らしい経験をみんなにもしてほしい。

菅生 陽南子さん

経法学部 総合法律学科
留学期間:2018年 9月 ~ 2019年 7月
留学先:マラヤ大学

留学先大学について

 マラヤ大学はマレーシアの中でトップの大学であり、世界の中でも79位の大学なのでとても生徒や授業のクォリティが高い大学でした。また、マレーシアという国自体が多様性にあふれていますが、留学生の国籍も多様に富んでいる大学だと思います。

学習面について

 1つの授業につき約3時間あり、ほとんどの授業は3単位です。そのうちの1時間は tutorial といってゼミのような活動をします。具体的には、グループプレゼンや個人のプレゼンを行います。また、マレーシアの国民性か分かりませんが、とても時間にルーズな面があるので、4週間授業がなかったり、当日になって授業をキャンセルするという旨のメッセージが来たり、教授が1時間ほど遅れて来たり、色々時間面ではとてもフレキシブルに動かないといけないことがありました。

生活について

 マラヤ大学に留学すると、オフキャンパスに住まない限り、kk10という学生寮で暮らすことになります。個人差にもよりますが、部屋は狭く、留学生からは刑務所だと言われるほどの部屋になります。慣れれば住めば都のように思えますが、個人的には慣れるまでに時間がかかりました。2学期目からは、私はインターナショナルハウスに引っ越しました。

留学で得たこと

 とてもとても言葉にできないほどの良い経験ができました。主に、2点あります。

 まずは、人間として成長することができたことです。留学を通して、周りの目や批判を気にしなくなり、自分の芯を貫き、自分を大切にでき、自信を持つことができました。

 次に、留学目的に対して挫折と見直す機会があったことです。個人的な話になりますが、留学目的として将来途上国の支援に携わりたいということで、振興国であるマレーシアを選び、マラヤ大学で国際関係論や開発経済学を学びました。しかし留学生活の中で、自分にとって衣食住はとても大切だと気付き、途上国の現場には自分は向かないということに気付きました。これは自分にとって大きな挫折で本当に悩みました。しかし、留学生活の中で環境NGOのボランティア活動を通して自分の興味ある“環境”という分野から途上国にアプローチをしたいという新たな人生の目的を見つけ出すことができました。留学中は、日本にいたときと比べて、はるかに自由な時間が多かったです。その分、自分を見つめ直す時間や、やりたい事に没頭することができました。

後輩へのアドバイス、信州大学へのメッセージ等

 今このレポートを読んでいる人はきっと、留学自体に興味がある方だと思います。留学は目的を明確にしていけば、本当に素晴らしい経験になり、自分の人生の中でも大きな経験になります。絶対した方がいいと思います!

 でもその前に!!!なぜ自分は留学したいのか、留学をして何を得たいのか、帰国後にどんな人間になりたいのかを明確にすべきだと思います。そうじゃないと、日本にいても外国にいても自分の人としての深さは変わらなくなるから。そして、留学=欧米諸国という概念をもう一度考えなおしてみてください。マレーシアや東南アジアは本当に良い国ですよ!

知の森基金は非常にありがたかったです。